岡山市東区の岡山市営上道墓園にて、丘カロート式墓石を建立。インド産M10、こだわりと思いのつまったお墓

岡山市をはじめ、赤磐市、和気町、久米南町など、岡山一円にてご対応をさせていただいております、塚本石材の塚本です。岡山市東区の岡山市営上道墓園にて、納骨室を地上に設置した、丘カロート式のお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

岡山市営上道墓園　丘カロート式墓石　インド産M10

 

知人からの紹介で、お電話でお問い合わせをいただきました。岡山市営上道墓園に墓地をお持ちで、亡くなったご主人様のためのお墓を建立したいとご希望でした。上道墓園は弊社から車で20分ほどの距離で、ちょくちょく伺っています。

墓地を確認すると、すでに巻き石までは施工されていました。お墓については、ご希望を伺って設計してご覧いただきました。

 

ご提案した設計図です。「丘カロート式」といって納骨室が地上にあるタイプのお墓で、個人墓になります。お施主様は、ご自身で色々とお墓をご覧になったりカタログを見たりして調べていらっしゃって、背が高く見た目も立派なこの形がいいとご希望でした。石の種類も、色合いや風合いなどから、インド産のM10という黒御影石を気に入っておられ、ご指定で設計をいたしました。大きさや寸法等にもご希望があり、その後も細かく打合せを重ねて何度か修正し、最終的なデザインが決まって工事に入りました。

 

工事が始まりました。基礎工事をする場所を掘削して、地盤を固めるため転圧しています。「タコ」と呼ばれる道具を使って固めています。

 

コンクリートの基礎を打つため、下に砕石を敷いて地盤を調整し、木枠を組んだ中に鉄筋を組んでコンクリートを流し込む準備をしています。今回のお墓は高さがあって重量があるので、個人墓とはいえ普段以上にしっかりとした基礎を打ちました。

 

コンクリートを流し込んで、２週間ほど養生期間を経て基礎が完成しました。

 

工場での作業風景です。今回は、納骨室部分を工場で組み上げてから現場へ搬入します。現場で組むよりも、設備の整った工場で事前に組んだ方がきっちりと精度も良い組み立てができると判断しました。印は納骨室内の換気口のための穴です。

 

角の部分にはL字の金具も取り付け、しっかりと固定しています。手前が納骨室の入り口で、蓋石は前掛けタイプになっています。

 

現地でお墓の据え付けが始まりました。まずは工場で組み上げた納骨室部分を設置、その上に天板を据えて、台石を順に設置しました。これから一番上の棹石をクレーンで吊り上げて据え付けるところです。石がずれたりしないように免震パッドと耐震ボンドでしっかり接着し、目地を入れて完成となります。

 

完成です！ お墓手前には、踏み石を設置しました。

 

インド産黒御影石M１０、丘カロート式で、地上に設置した納骨室の上に２重台の和型墓石を設置したお墓です。カロート部分の柱の形状にはこだわりを持っておられて、「カーブのうねりが美しくみえるように」とご希望をいただいていました。堂々とした重厚感の中にも、上品さが感じられます。

 

今回は個人墓ということで、左側面には亡くなられた年月日やご生前のお名前、反対側の右側面にご戒名、背面に建立年月日や建立者の奥様のお名前を彫刻しました。

納骨室側面の通気口は、ステンレスのカバーを設置しています。納骨室が地上にあることで湿気にも強い構造ですが、さらに換気口があることで、大切なご遺骨を守ることができます。

 

完成後は、通称「はちまき」と呼ぶ布を巻いて、ご納骨の日に備えます。

お客様には大変ご満足いただけました。後日、こんなお声も寄せてくださいました。

 

 

お忙しい中ありがとうございます。ご希望通りのお墓になり、ご主人様の面影を感じられるお墓になったとおっしゃっていただけましたこと、私どもも大変うれしく思っております。また、現場まで工事の様子も見に来てくださり、大変お世話になりました。お客様が、寸法や細かいデザイン、石の種類に至るまで、すべて細かく調べて勉強され、ご主人さまのために積極的にお墓作りに取り組んでおられるお姿には頭の下がる思いでしたし、これだけ細かくお打ち合わせをすることも他ではなかなかありません。そんなお客様のご希望を叶えることができ、墓石屋としては「冥利に尽きる」のひとことです。思いのこもったお墓の完成に、ご主人様も喜んでくださっているのではないでしょうか。

弊社にお声かけいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。何かございましたらいつでもご連絡ください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。