岡山市営墓地にて、AG213を使用した柔らかい印象の和型墓石を建立

岡山市をはじめ、赤磐市、和気町、久米南町など、岡山一円にてご対応をさせていただいております、塚本石材の塚本です。岡山市営墓地にて、AG213を墓石に使用した、柔らかい印象の和型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

岡山市営墓地 墓石建立 墓石:AG213(青御影石)

 

岡山市営墓地にお墓の建立をお考えのお客様をご紹介いただきました。ご希望を伺って、まずは図面でご提案をさせていただくことになりました。

 

近くにご親戚の方のお墓があり、そのお墓の雰囲気がお好みだったようで、「玉垣をつけたい」「草が生えないようにしたい」などのご希望がありました。その後、少し柔らかい印象になるようにしたいとのことで、玉垣に丸みを付けたり、物置兼ベンチも丸みのある形にしたり、細かい調整をしていきました。

 

こちらは後方から見たところです。玉垣は、宝珠付きの柱で高級感のある作りです。

 

花立を設置している台石は、外柵と一体化させて安定感があるよう工夫しました。右の画像は敷石部分で、優しい印象になるよう端に桜色の石を配置しています。何度かやり取りをして最終的にこちらの図面でご納得いただき、工事に取り掛かりました。

 

土台部分をしっかりと地固めし、墓石を据える箇所の巻き石を据えて、その中に草が生えないようにコンクリート基礎を施工しているところです。印は水抜きの穴で、ここに玉砂利を敷いて仕上げます。巻き石が汚れないよう、緑のテープを養生のために貼って作業しています。

 

墓地の奥のコンクリートの施工が終わったら、手前側の舞台の石貼りを行います。中央の踏み石の両脇には、中国万成と呼ばれる桜色の石を配置しました。

 

お墓の一番下の台石を設置しました。この中が、納骨スペースになります。角の部分は動いたりずれたりしないようL字の耐震金具を取り付けて固定します。また、側面には空気抜きの穴を開け、納骨室内に湿気が溜まらないようにしました。

 

中台を設置して、この上にさらに上台を設置する準備をしています。墓石が地震等で倒壊しないよう、耐震・免震の墓石用のボンドを使用して、しっかり接着します。

 

納骨室の入り口から内部を撮影しました。きれいな白い砂利を敷いた場所にお骨壺を安置します。

 

墓石の本体、墓地や物置台、蝋燭・線香立や花立等を設置したら完成です。

 

お供え台と水鉢です。水鉢は前面に浮かし家紋を入れました。当社で建立する和型のお墓でよくご提案する高級仕様です。

 

蝋燭・線香立です。両端が蝋燭立になっていて、左側のように回転するので風を防ぐことができます。中央が線香立です。今回墓石に使用したAG213という石は、愛媛県産の大島石と色合いや石目が似ていて、「中国大島」とも呼ばれます。日本で好まれるクセのない点が人気で、変色も少ないため、外国産の石の中では私も好きな石のひとつです。

 

入口の踏み石部分です。桜色の御影石は、「グレー一色ではなく明るい感じにしたい」というお客様のご希望でご提案して気に入っていただけました。踏み石は、磨いた部分にブラスト加工をしてすべり止めとしています。磨いたままでは濡れるとすべりやすくなりますが、すべり止め加工をした箇所はザラッとした質感になり滑りにくいため、安全性も高くなります。

 

お墓左手にある腰掛け兼収納です。安全に座っていただけるように大きく面取りをして仕上げ、お客様がご希望の優しい丸みのあるイメージにもなっています。下は扉を開くと収納ができるようになっており、お掃除道具などをしまっておくことができます。石のストッパーがあるので強風で扉が開くこともありません。

 

玉垣はスッキリしながら天面に丸みを持たせ、柔らかい印象です。お掃除もしやすくなるようデザインしました。納骨室の換気口は外側はこのようにステンレスのカバーが付いています。

 

お墓の後方はステンレスの塔婆立てを設置しました。スプリングで塔婆を抑え、ガタつきを防ぐことができるタイプです。

 

魂入れまでは棹石に「はちまき」を巻いて準備しておきます。お客様には、丁寧に面取りをして優しいイメージに仕上がった点や、敷石に桜色を取り入れて明るく仕上げた点など、お客様のご希望を活かしたデザイン面もとても気に入っていただくことができ、「希望通りのお墓ができた」と喜んでくださいました。このたびは、当社にお墓の建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。ご紹介いただくことは石屋として大変ありがたいことで、いつも以上に気持ちを引き締めてお手伝いをさせていただきました。ありがたいご縁に感謝いたします。末永くお参りいただけますと幸いです。何かお困りの際には、どうぞお気軽にお声かけくださいませ。