水の流入・雑草対策などのお悩みを解決するリフォーム工事。和気町地域墓地

岡山市をはじめ、赤磐市、和気町、久米南町など、岡山一円にてご対応をさせていただいております、塚本石材の塚本です。今回は、和気町の地域墓地にて、お墓の面影を残しつつお悩みを解決するリフォーム工事をさせていただきました。

和気町某所地域墓地　リフォーム

お墓についてお悩みのお客様からご相談をいただきました。和気町にある地域墓地にお墓をお持ちで、こちらの墓地で以前お仕事をさせていただいたお客様がご親戚の方ということで、弊社をご紹介くださいました。ありがとうございます。

こちらがご相談いただいたお墓です。お墓の周りの石積みは、亡くなられた先代のご主人様がご自分で作られたそうです。お客様は、お墓の草が生えないようにしてほしいこと、お墓の後方から水が流れてくるので、なんとか対策ができないかとご希望でした。また、お参りしやすいようにしたいともおっしゃっていました。現地を確認したところ、後方は山の斜面で谷間になっているのか、確かに水が流れてきやすい場所のようで、水の流入によるお墓の傾きも見られました。

お客様とお話をして、今回はお墓本体はそのまま活用して、お墓周りを全体的にリフォームすることになりました。水の流入対策として、後方にコンクリートブロックの擁壁を設置します。また、お墓の方は基礎から傾いている状態でしたので、基礎や納骨室をすべて取り外して作り直します。石を積んでいる部分はブロックとコンクリートで土留めを作って少し高さを出し、周りはすべてコンクリートで雑草対策をします。

それでは、工事開始です！まずはお墓本体を解体して、工場へ持ち帰りました。納骨がしやすいようにするため、工場で一部加工をします。

お墓の真下にあった、とても深い納骨室です。かなり奥が深く、水が入って溜まっていた形跡もありました。見えているお墓の一番下の四ツ石もすべてとりはずし、工場へ持ち帰ります。

ブロックで作られた納骨室や、傾いて強度が不足していた既存の基礎をとりはずしています。

取り外しを終えたら、お墓手前の土留めのブロックを作る部分の土を掘り出して、準備しています。

工場へ持ち帰ったお墓の四ツ石です。納骨室スペースが少し狭かったので、カットして加工しています。

こちらは中台です。こちらも納骨がしやすいように再加工をします。

再び現場です。土留めのブロックを据えています。ブロックの中には、鉄筋を入れてコンクリートを充填しています。内側に砕石を入れて・・・

しっかり転圧して地固めします。この部分にお墓本体を設置します。

土留めブロックの上には、お父様が大切にされていたお墓の面影を残したいというご希望をいただいたので、もともと積まれていた石を設置しました。

その後、墓石本体の基礎工事を行いました。木枠の中が基礎です。中央の部分が納骨室の上にあたる場所ですが、今回は以前のように深すぎるものではなく、ごく浅めの使いやすい深さにしました。

お墓後方の擁壁です。土砂や水が流れ込まないように設置します。こちらも強度がしっかりと保てるよう、鉄筋を入れたりコンクリートを充填したりして施工します。

ずいぶん仕上がってきました。手前のお墓は、今回ご紹介をいただいたお客様のご親戚様のお墓で、こちらも合わせて擁壁を設置することになりました。

お墓の後ろはコンクリートを打って、雑草対策をしました。水が溜まらないように傾斜をつけています。

工場で加工し直したお墓を再設置しました。加工後はきれいに全体をクリーニングして家紋の墨入れもし直しています。

以前のお墓の雰囲気を残しつつ、お参りのしやすいお墓へのリフォームが完了です！

お墓本体はそのままに、水の流入や雑草など、お客様のお困りの点を改善しました。足元はコンクリートで草が生えないだけでなく、歩きやすくなっています。丈夫で強度の高い基礎と土留めなので、今後も安心してお参りいただけます。また、外見からは分かりませんが、石を加工して納骨スペースを広くとり、管理や納骨がしやすいお墓になっています。

完成したお墓は、お客様にも大変喜んでいただけました。特に、お墓本体はそのままに、石積み部分も再利用するなど、お父様が大切にされていたお墓の雰囲気を残してお参りしやすいようにリフォームできたことは、とても喜んでいただけたようです。「故人様の面影が残る」ということは、墓石本来の意味でもあり、残されたご家族の皆様にとっても思いのこもった素晴らしいお墓になったのではないでしょうか。そういったお手伝いができましたこと、大変ありがたく思っております。これからもどうぞ末永くお参りいただけますと幸いです。